株式分割後の株価はどうなる?4銘柄で検証してみた!

こんにちは、外食17年生の外食一兵卒です。

2022年7月から8月にかけて、ビックニュースが伝わってきました。

【8766】東京海上ホールディングスと【9436】沖縄セルラー電話の2社が株式分割を発表したのです。

東京海上ホールディングスは1:3の分割、

沖縄セルラー電話は1:2の分割です。

ともに基準日は2022年9月30日です。

どちらも個人投資家に人気があり購入単価が下がることは、多くの投資家が購入しやすくなることに繋がります。

新規で購入を検討される方は、購入するハードルが低くなり、

すでにお持ちの方は、持ち株数の増加になります。

ちなみに残念ながら私はどちらもいまだに保有しておりません(-_-;)

ただ購入したい意欲は日に日に高まっております。

そこで購入するなら、株式分割前がいいのか?それとも株式分割後がいいのか?

そんな素朴な疑問が生まれてきたので、早速過去の銘柄を調べることにしました(笑)

直近で株式分割を行った4社をピックアップしてみました。

【7203】トヨタ自動車

トップバッターは【7203】トヨタ自動車です。

トヨタ自動車は2021年9月29日を基準日として、株式を1:5で分割しました。

分割直前の高値が2090円近辺で推移しているのが、お分かりいただけるかと思います。

株式分割することで保有数を増やしたい方が増えていったのでしょうか。

つづいて株式分割後です。

直後の営業日において、株価が1817円まで下落してしまいました。

これは株式の保有数が増えたことにより株式を手放すハードルが下がったのではないかと推測できます。

1:5の分割なので、100株お持ちの投資家は500株になったということです。

それなら一部、たとえば100~200株ほど売却してしまい、現金余力を高めた投資家が一定数いたとしても不思議ではありません。

しかし株価下落も一瞬の出来事でした。

その後は株価も順調に上昇していき、株式分割前の2090円を11月上旬には抜けて2188円を付けました。

おおよそ1ヶ月と少しの期間の株価下落でした。

さすが日本が誇るトヨタ自動車と言っても過言ではない、回復力です。

【9432】日本電信電話

二番手は【9432】日本電信電話、NTTです。

NTTは2019年12月27日を基準日として、株式を1:2に分割しました。

今回の沖縄セルラー電話と同じ業種なので、再現性の高い予測になるのではと期待しています(笑)

基準日が12月27日なので、おそらく株式分割の発表は11月頃だったのではないかと推測しています。

やや下がったところで、株式分割の基準日が近づくにつれて徐々に株価の上昇が見受けられます。

そして分割直前の高値が約2850円。

分割後の安値が2728円です。

その最安値から正味3週間ほどで、あっさり分割前の高値を抜けていきました(笑)

画像は少し切れてしまっていますが、この後の2月上旬には2908円を付けております。

NTTの場合は分割後やや株価を下げるものの、すぐに反発していく様子が見てとれます。

分割後のバーゲンセールは数週間といったところでしょうか。

しかし、この後の2020年2,3月はコロナが世界で猛威を振るっていくことになります・・・

【7990】グローブライド

3番手は【7990】グローブライドです。

「ダイワ」ブランドの釣り具で世界トップの企業です。ゴルフ・テニスなどのアウトドアスポーツにも強みがあります。

ちなみに株主優待は人気漫画「釣りキチ三平」のオリジナルクオカードです。

グローブライドは2021年9月29日を基準日として、株式を1:2に分割しました。

基準日が9月29日なので、おそらく8月上旬に株式分割の発表がされていたと思います。

そこから徐々に株価が上昇していき、分割前の高値が4975円でした。

そして株式分割のタイミングで大幅下落し、分割後の安値が3614円となりました。

その後、株価は持ち直していくものの4500円が上値抵抗線となってしまい、なかなか抜けられないまま逆に3500円を割ってしまいました。

2022年に入ってからも3080円を付けた後に、株価は下落していきました。

2022年8月30日現在で、分割前の高値である4975円をまだ超えられておりません。

しかしグローブライドはビジネスモデル上、利益が上期に集中してしまうことも考慮に入れるべきではあります。

株式分割前の株価上昇の宴には注意が必要と教えてくれる銘柄です。

ちなみに私はコロナ直前の2020年1月にこの銘柄を25万円で購入し、2020年7月に16万円で損切りしました。

株式の売買タイミングは本当に分かりませんね(-_-メ)

【4369】トリケミカル研究所

最後は【4369】トリケミカル研究所です。

トリケミカル研究所は2021年1月28日を基準日として、株式を1:4に分割しました。

その頃はレーザーテックが大暴れしていた時期で、世間では半導体銘柄に強い関心があった頃です。

基準日が1月28日なので、おそらく12月頃には株式分割が発表されていたのではと推測しています。

どんどん株価が上昇していき、分割前高値で5042円を付けています。

その後分割後安値で4113円を付けて少し回復してきたものの、2月に入って下降トレンドに入ってしまいました。

そして2021年12月に3895円を付けたものの、分割前高値はおろか分割直後の安値である4113円も超えられていません。

2022年8月30日現在、分割直後の安値である4113円は超えられていません。

あとがき

株式分割後も株価が堅調だった2銘柄と、下落基調になってしまった2銘柄のご紹介でした。

業種の違いもあれば時価総額も全然違うので、一概にパターン化は困難です。

ただ共通して言えることは、株式分割の発表から株式分割基準日までは株価が上昇しやすくなることです。

株式分割後の株価については、短期間のバーゲンセールにもなれば、分割前の高値を長期間超えられないこともあります。

ただ株価は今後どうなるのかは誰にもわかりません。

東京海上ホールディングスと沖縄セルラー電話がどちらの方へ傾くかもわかりませんが、

私は分割前には手を出さずに分割後まで様子を見ようと思います。

購入を検討されている方のご参考の一助になれれば幸甚です<m(__)m>