【ボスマネジメント】部下の上司に対する心得【修身】

こんにちは、外食16年生の外食一兵卒です。

上司と部下の関係っていつの世も話題が尽きませんね。

「なんでこんな人が上司なの!?」てどこの職場でも聞かれる気がします。

これって解決できないのでしょうか・・?

本からヒントを得ていきたいと思います。

結論は「上司に対しては、その人の価値にかかわらず、ただ上司という理由で、相手の地位相応の敬意を払わなければいけない」ということです。

つまりここの大事な点は「相手の人物が実力とか人間性の点で、自分の上司として上に立つだけの値打ちがあろうがあるまいがそんなことは関係なしに、ただただ相手の地位にふさわしいだけの敬意を払う」ということです。

なので時には相手の人物が自分より劣っていると考えられていて、また周囲の人も内心「あの上司つかえねー」と認めていても、とにかく相手の地位が上であるならば、それ相応の敬意を欠いてはいけないのです。

こう言われたら、これまでなんですけど、実際自分の身にふりかかる(そういう上司の下に配属される)と簡単には割り切れませんよね( ゚Д゚)

教師を訪ねる元教え子兵士の悩み相談

本の構成はベテラン教師が教え子たちに語り掛ける形式で展開されていきます。

その教師のところへある日、元教え子(短期現役兵)が職場での悩みを相談しに来ました。

先生、悩みがあります

どうしたのかね?

どうも軍隊では、班長の身の回りの世話をよくやる人が気に入られて、待遇もよくなります。どうも私にはそういう点取り稼ぎが苦手です

教師によると、この相談者は非常に真面目な人物で、この学校の卒業生の中ではトップクラスの優秀な人物のようです。

それだけに相手に気に入られようとする行為は、何となくはしたない気がして、やりにくいというのです。

なるほど君の気持ちはよく分かります
しかしこうした問題は軍隊の中だけではありません。多少の違いはありますが、この教育界に入ったとしても、そうしたことがないとは言えないのです。
軍隊も教育界も世の中の一部です。したがって世の中にあることは、すべてどこにでもあることと考えなくてはいけません。

世の中というものは秩序の世界であり、秩序の世界というのは必ず上下の関係によって成り立っているのです。
ところが大事な点は、この社会上の地位の上下というものは、必ずしもその人の真価や実力によって決まるものではないということです
むしろその人の学歴や年齢というような、社会的な約束によって決まる場合の方が多いと言っても過言ではありません。

実際問題、とりあえずそうするより他に方法がないのです。
というのも、人間の価値なんていうものは人によって見方も違うので、なかなか決定しづらくなってしまいます。
そこで今、その人の人物の価値を基準にして、上司を尊敬するしないということになると、社会の秩序が保てなくなります。

とまあせっかくなので世の中の一般的な道理を説明してみましたが、君の言行からして別に問題と感じるほどのことはありません。よい機会として、この道理を頭に入れておいてください。

上司と部下の問題は秩序の問題

このような問題は、必ずしも生意気な人間だけがつまづく問題ではありません。

真面目な人(私みたいな)ほどつまづきやすい問題です。

これに反して、全くつまづかない人間が2種類いるそうです。

  1. 周りの顔色をうかがうお人好しな人間
  2. 利己的打算的な人間

しかしいずれのタイプも、周りから見ればみっともなく見えてしまいます。

それに対して真の道というのは、

相手の人物のいかんにかかわらず、とにかくその人の地位に対して、それ相応の敬意を払って正しく素直に接するということです。

また世にも奇妙なもので、このような素直な態度でいると、それほどでもない上司と思っていた相手の中にも、しだいに長所が見えてきます。

むしろ人間の知恵というのは、そうした態度によって磨かれるもので、また人間の知恵というのも、そうした素直な態度になることで、これまで気づかなかった多くの事柄がしだいに見えてくるというわけです。

そもそも人間の値打ちというものは、人物としてはその上司よりも、その人の方が優れているとしても、自分の地位が低ければ、それ相応に相手を立てて尊敬するところに、初めて人の心を打つものがあります。

たとえば飲食店を例にとっても、副店長の中には、その人物・能力ともに上司である店長より優れた人がいないわけでもありません。

しかし、自分が副店長である限りは、どこまでも店長を敬って店長に従わなければいけないのです。

もしそうでなくて、副店長が

「どうもうちの店長、アルバイトからも嫌わてるし、仕事も遅いから真面目に従ってるのがアホらしいんだよね~」

といって店長を軽んじた態度をとるのは、真の道に反することになります。

その副店長は、バカにしている店長よりも劣った人物とみなされてしまいます。

とはいっても、この副店長の気持ちが理解できないわけでもありません。

「なんでこの人が店長できてるのに、オレが店長になれないの!?」

と自己嫌悪というか、自信をなくすというか、切ない気持ちになります。

この切ない気持ちへの対処法も、本には記されています。

人間と言うものは、実はこういった場面によって、初めて人間として鍛えられるのです
そうした場合の切なさ、辛さを知らないような人間はたとえちょっとぐらい優秀でも、人間としては能天気です
社会的秩序の上下関係は世の中の約束事なので、この約束を破るというのは、世の中からも見捨てられてしまいます。
なので、相手の人物いかんは問題としないで、ただその地位に対して十分な敬意を払うことが大切です。
その上司に対する態度で、自己を鍛えていくのです。

先生!大変勉強になりました!

私も上司に対する態度で、自己を鍛えてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!